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インプラント治療後の歯磨きの仕方や注意点!歯磨き粉の選び方も解説

作成日のアイコン

2024/4/22

最終更新日のアイコン

2024/4/24

#インプラント

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「インプラント治療後の歯磨きはどうおこなえば良い?」
「何に注意して歯磨きをすれば良い?」
「歯磨き粉はどのような物を使うべき?」

インプラント治療後の歯磨きに関して、気になることは多岐に渡るでしょう。

この記事では、インプラント治療後の歯磨きで注意すべきことや歯磨きの仕方などについて解説します。

また、歯磨き粉や歯ブラシの選び方についてもご紹介しております。

インプラント治療後の歯磨きについて理解することで、治療後のトラブル回避やインプラントの長期的安定につながるでしょう。

手術後のトラブルを避けて、できるだけインプラントを長持ちさせたい方はぜひ参考にしてみてください。


インプラント治療後も歯磨きは必要



人工歯になることから「治療した箇所に関しては歯磨きが不要なのか」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、治療後もインプラントを埋め込んだ箇所の歯磨きは必要です。

たしかにインプラントで治療した箇所は人工歯になるため、その歯が虫歯になる心配はありません。

ただ、歯磨きを怠ると、インプラントを埋め込んだ箇所周辺の組織が細菌に感染して、インプラント周囲炎になる恐れはあります。

インプラント周囲炎とは、歯周病の原因菌によってインプラント周囲の組織に炎症が起きている状態のことです。

この症状が悪化すると、せっかく埋め込んだインプラントが脱落する恐れもあるため、日々の歯磨きは重要なのです。

インプラント治療後の歯磨きで注意すべきこと4選



インプラント治療後の歯磨きには注意すべき点があります。

下記、注意点です。

インプラント治療後の歯磨きで注意すべきこと

  • 手術当日のうがいや歯磨きは避ける
  • インプラントを埋め込んだ箇所への刺激は避ける
  • 仮歯は念入りに磨く
  • 正しい歯磨きの仕方を理解する


それぞれ解説します。

手術当日のうがいや歯磨きは避ける


手術をした当日は、インプラントを埋め込んだ箇所がデリケートな状態です。

そのため、手術当日にうがいや歯磨きをすると、患部が炎症するリスクを高めてしまいます。

また、傷口の血がしっかりと固まっておらず、うがいや歯磨きによって血の塊が剥がれ、傷の治りが遅くなる恐れもあるでしょう。

こういった点から、手術当日のうがいや歯磨きは避けることがポイントです。

インプラントを埋め込んだ箇所への刺激は避ける


手術をした日以降は歯磨きやうがいをしても構いません。

ただ、傷口が悪化するのを防ぐため、抜糸までの1〜3週間程度はインプラントを埋め込んだ箇所への刺激は避けるようにしましょう。

歯磨きは優しくブラッシングし、うがいは強くすすがないでそっと水を吐き出すようにおこなってください。

仮歯は念入りに磨く


インプラントの上部構造(人工歯)を取り付けるまでの間、仮歯をつける場合は念入りに磨くようにしましょう。

仮歯は汚れが付着しやすく、磨き残しがあると細菌が繁殖してしまいます。

傷口に触らないよう注意しつつ、仮歯は念入りに磨いてください。

正しい歯磨きの仕方を理解する


インプラント治療後は日々のセルフケアが非常に重要です。

正しい歯磨きの仕方を理解して、できるだけ磨き残しを防ぎましょう。

歯磨きの仕方について、下記の3つのポイントに分けて解説します。

歯磨きの仕方について

  • 歯ブラシの持ち方
  • 磨き方
  • フロスと歯ブラシの順番

歯ブラシの持ち方


歯ブラシは親指・人差し指・中指を使って、ペンを持つときのように持ちましょう。

この持ち方によって余計な力が加わりにくくなり、患部を傷つけるリスクが下がります。

また、歯ブラシの角度も調整しやすく、スムーズに歯磨きをおこなえるでしょう。

磨き方


歯を磨く際は歯ブラシの毛先をうまく使うことがポイントです。

磨きたい歯に歯ブラシの毛先を当て、毛先を細かく動かすようにして歯を磨きましょう。

また、歯茎とインプラントの境目は、インプラントの人工歯に対して歯ブラシを45度に傾けて磨くときれいに磨けます。

フロスと歯ブラシの順番


歯ブラシとフロスを使う場合、フロスで先に歯と歯の間にある汚れを取り除いてから、歯ブラシで歯を磨くようにしましょう。

この順番を意識することで、より効率的に口内の汚れを取り除けます。

また、先に歯と歯の間にある汚れを除去してから、歯を磨くことで歯磨き粉の有効成分を隅々まで行き渡らせることができます。

インプラント治療後に使う歯磨き粉の選び方



インプラント治療後の歯磨きでは、どのような歯磨き粉を使うかも重要です。

「歯科医師から推奨される物でなければならないのか」と気になる方もいらっしゃるでしょう。

実際は、市販の歯磨き粉でも問題ありません。

ただ、ポイントを押さえて歯磨き粉を選ぶことが重要です。

下記、歯磨き粉を選ぶ際のポイントです。

インプラント治療後に使う歯磨き粉の選び方

  • フッ素が含まれている歯磨き粉を使う
  • 研磨剤や顆粒入り歯磨き粉は避ける
  • 化粧品よりは医薬部外品を選ぶ
  • 悩んだら歯科医師へ相談する

フッ素が含まれている歯磨き粉を使う


「フッ素はインプラントに良くないのでは?」と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。

この点に関して、日本国内で販売されている歯磨き粉なら問題ないといえます。

日本国内で販売されている歯磨き粉のフッ素濃度は1,500ppm未満であり、1,500ppm未満であればフッ素がインプラントに影響を与える可能性は非常に少ないとされています。

フッ素には細菌の活動を抑制する働きがあるため、口内を清潔に保つためにも積極的にフッ素入りの歯磨き粉を使うことがおすすめです。

研磨剤や顆粒入り歯磨き粉は避ける


研磨剤や顆粒入りの歯磨き粉は避けるようにしましょう。

人工歯と天然の歯どちらにもダメージを与える恐れがあります。

また、研磨剤や顆粒が歯茎とインプラントの間に入り込み、炎症を起こす可能性もあります。

こういった点から、研磨剤や顆粒入りの歯磨き粉は避けるようにしましょう。

化粧品よりは医薬部外品を選ぶ


歯磨き粉には有効成分が含まれている「医薬部外品」と、有効成分が含まれていない「化粧品」の2種類あります。

基本的にどちらを選んでも問題ありませんが、できれば医薬部外品の表示がある歯磨き粉を選ぶと良いでしょう。

化粧品に分類される歯磨き粉には研磨剤が含まれているため、インプラント治療後に使用する歯磨き粉としてはあまりおすすめできません。

悩んだら歯科医師へ相談する


どのような歯磨き粉を選べば良いか悩んだ際は、歯科医師に相談してみてください。

専門知識を持った歯科医師であれば、個人の口内状態に合わせて適切な歯磨き粉を紹介してくれるでしょう。

インプラント治療後に使う歯ブラシの選び方



歯磨き粉だけでなく、歯ブラシ選びで迷われる方も多いと思います。

下記のポイントを押さえて歯ブラシを選ぶと良いでしょう。

インプラント治療後に使う歯ブラシの選び方

  • 毛先が細いタイプを選ぶ
  • 治療後は経過した期間に合わせてブラシの硬さを変える

毛先が細いタイプを選ぶ


歯ブラシは毛先が細いタイプを選ぶことがおすすめです。

毛先が細いタイプを使うことで「歯と歯の間」や「歯と歯茎の間」などにある汚れを除去しやすくなります。

治療後は経過した期間に合わせてブラシの硬さを変える


歯ブラシの硬さは経過した期間に合わせて変えることをおすすめします。

手術直後は歯茎が傷ついた状態です。

その状態で硬い歯ブラシを使うと、歯茎に余計な刺激を与えてしまうため控えるようにしましょう。

手術直後は硬い歯ブラシではなく、やわらかい歯ブラシを使うことがおすすめです。

その後は歯茎の治り具合をみて、徐々に通常の硬さに戻していくと良いでしょう。

歯磨きだけでは口内の約6割しか歯垢を除去できていない



インプラント治療後の歯磨きは重要ですが、口内ケアに関して歯磨きだけでは不十分です。

歯ブラシは歯の表面に付着している汚れを落とすことは得意としていますが、歯と歯の間にある汚れの除去は苦手としています。

そのため、実は歯磨きだけでは口内にある歯垢の約6割しか除去できていないのです。

しっかりと歯磨きしてもおよそ約4割の汚れが残ってしまいます。

歯ブラシだけでなくフロスや歯間ブラシも使う


口内の歯垢をしっかり落として、インプラント治療後の口内トラブルを防止するためにも、歯ブラシだけでなくフロスや歯間ブラシなども使うようにしましょう。

フロスや歯間ブラシを活用することで、歯垢の約9割を落とせるとされています。

セルフケアで口内汚れをしっかり落とせれば、インプラントを長持ちさせやすくなります。

できるだけインプラントを長持ちさせたいなら、こういった補助用具も積極的に活用しましょう。

もちろん、セルフケアだけでは不十分なため、歯科医院で定期メンテナンスを受けることも重要です。

インプラントを長持ちさせるための工夫については、「インプラントの寿命はいつ?長持ちさせる工夫や寿命が近い際の対処法も紹介」の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ


インプラントの手術をした当日はうがいや歯磨きを避け、それ以降も一定期間はインプラントを埋め込んだ箇所への刺激は避けるよう注意が必要です。

インプラント治療後の歯磨きは、ペンを持つときのように歯ブラシを持ち、毛先を細かく動かして磨きましょう。

歯ブラシだけでなくフロスや歯間ブラシなどを活用することも重要です。

仮歯がある場合は仮歯を念入りに磨くこともポイントです。

使用する歯ブラシは毛先が細いタイプを選び、硬さは治療後の経過期間に合わせて変えていくと良いでしょう。

また、歯磨き粉に関しては市販の物でも問題ありませんが、研磨剤や顆粒入りの歯磨き粉は避け、フッ素入りの歯磨き粉を選ぶことがおすすめです。

悩んだらインプラント治療に対応した歯科医師に相談すると良いでしょう。

当サイトではインプラントに対応している歯科医院を紹介しています。インプラントによる治療を検討しているという方は、ぜひご覧になってみてください。

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