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インプラントで口臭が発生するのはなぜ?原因と対処法を解説

作成日のアイコン

2024/6/26

最終更新日のアイコン

2024/7/25

#インプラント

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インプラント治療を受けてから、自分の口臭が気になり始めた方も多いのではないでしょうか。

インプラントは人工の歯を用いるため虫歯にはなりませんが、しっかりとケアをしなければ口臭の原因になります。

また、口臭が発生したあと、どのように対処すればいいかも気になる点ではないでしょうか。

この記事では、インプラント治療後に口臭が発生する原因や自分の口臭をチェックする方法、口臭に対しての対処法などを紹介しています。

「せっかくインプラント治療をおこなったのに口臭が気になる」という方におすすめの記事となっておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

インプラント治療後に口臭が発生する原因

インプラント治療後に口臭が発生する原因は大きく以下の2つに分けられます。

インプラント治療後に口臭が発生する原因

  • インプラントが口臭の原因となっている
  • インプラント以外が口臭の原因となっている

下記でそれぞれについて、詳しく解説します。

インプラントが口臭の原因となっている

インプラントが原因の口臭には以下の3つが考えられます。

インプラントが口臭の原因となっている

  • 磨き残し
  • インプラント周囲炎
  • インプラント機器のトラブル

磨き残し

口臭の主な原因として、まず挙げられるのが歯磨きでの磨き残しです。

歯磨きをしっかりできていないと歯に汚れが溜まっていき、歯垢(プラーク)や歯石が形成され、これらが臭いの原因となります。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎とはインプラント付近の組織が歯周病にかかった状態のことです。

インプラント周囲炎にかかると歯茎が腫れ、歯磨きによる少しの負荷で出血したり、膿が出たりすることがあり、これらが口臭の原因になっている可能性もあります。

インプラント機器のトラブル

インプラントは食べ物を租借する部分である人工歯、インプラントの土台であり歯茎に埋められている人工歯根、人工歯と人工歯根を繋げる部分のアバットメントの3つの部品からできています。

インプラント治療直後はアバットメントの部分がしっかりと固定されています。

しかしながら、時間経過とともにネジがゆるんでしまうリスクがあるのです。

ネジのゆるみによって、隙間が生じ、その隙間から唾液や汚れが人工歯根に侵入することで、口臭の原因になると考えられるのです。

インプラント以外が口臭の原因となっている

インプラント以外で口臭が発生している原因には以下の4つが考えられます。

インプラント以外が口臭の原因となっている

  • 体質
  • 虫歯
  • 舌苔
  • 全身疾患

体質

個人によって、口腔内の環境は異なっています。

・唾液が出にくい
・痰が絡みやすい
・舌に血液が回りにくい
・浮腫(むく)みやすい

上記のような特徴を持っている人は、口臭が発生しやすい体質のため、普段から口臭に気を付ける必要があるのです。

虫歯

虫歯を放置していると、口臭に繋がる可能性が高いです。

虫歯が進行することで、歯だけでなく神経や血管にまでダメージを与えてしまいます。

神経や血管がダメージを受け腐敗することで、口臭が強くなる可能性があります。

さらに症状が進んで神経が機能しなくなると、歯根の先に膿が溜まり、さらに強い口臭を放つでしょう。

舌苔

舌に白い汚れがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

その白い汚れのことを舌苔と呼び、口臭の原因になります。

歯磨きと同時に舌のケアをすることで、口臭を抑えることが可能です。

全身疾患

口腔内の問題だけでなく、全身疾患が原因で口臭に繋がっている場合もあります。

具体的には糖尿病や肝硬変、代謝性疾患などが挙げられます。

他にも胃がんや食道がん、食道狭窄などの消化器系の疾患によって口臭が発生しているパターンも考えられるのです。

口腔内を清潔にしているのにも関わらず、口臭がなくならない場合は歯科ではなく、一度病院を受診してみてもいいかもしれません。

口臭チェックの方法

友人や周りの人から自分の口臭がどのように感じられているのか、気になりますよね。

おすすめできる口臭チェックの方法として、以下の5つが挙げられます。

口臭チェックの方法

  • 人に嗅いでもらう
  • コップや袋に息を吹きかける
  • フロスの臭いを確認する
  • 舌の状態を確認する
  • 口臭測定器を使用する

以下でそれぞれ詳細を説明するので見ていきましょう。

人に嗅いでもらう

原始的な方法ではありますが、周りの人たちに自分の口臭を嗅いでもらい確認する方法があります。

ただし、口臭を人に嗅いでもらうのは恥ずかしい行為です。

不特定多数の人に嗅いでもらうのではなく、家族や恋人、友人など信頼できる人に嗅いでもらうといいでしょう。

コップや袋に息を吹きかける

一人で手軽にできる口臭のチェック方法として、コップや袋に自分の息を吹きかけて確認する方法があります。

使用していないコップや袋に自分の息を吐いた直後、すぐにその臭いを嗅ぐことで自分の口臭を確認できます。

デンタルフロスの匂いを確認する

デンタルフロスは歯と歯の間にある食べかすや歯垢などを取り除くグッズです。

歯と歯の間に挟まったまま放置された食べもののカスは臭いの原因となります。

デンタルフロスを使用した後、その臭いを確認してみてください。

もし不快な臭いがするようであれば、歯と歯の間に挟まった汚れによって口臭が発生している恐れがあります。

舌の状態を確認する

舌の状態を確認することで口臭のチェックが可能です。

前述したように、舌苔が付着していると舌は白くなり、口臭の原因になります。

他にも舌が腫れていたり、舌が変色していたりすると、他の病気を発症している可能性があり、それが口臭の原因となっていることも考えられます。

口臭測定器を使用する

口臭を数値化することで確認する方法が口臭測定器です。

機械の購入費用や歯科医院での検査にはお金がかかります。

人に嗅いで貰うのは恥ずかしい方や、数値として自分の口臭を確認したい方は、口臭測定器を用いて自分の口臭を数値化し、チェックしてみてもいいかもしれません。

インプラント治療後に発生した口臭への対処法

インプラント治療後に口臭が生じた場合、どのように対処するのが良いのでしょうか。

下記、5つの対処法をご紹介します。

インプラント治療後に発生した口臭への対処法

  • 毎日の歯磨きを徹底する
  • 補助用品を活用する
  • 歯科医院での定期的なクリーニングをおこなう
  • 生活習慣を改善する
  • 入れ歯への変更も検討する

毎日の丁寧な歯磨きを徹底する

まず、簡単に取り組めるのが毎日の歯磨きを丁寧におこなうことです。

歯の表面は勿論、裏側や歯と歯の間を優しくブラッシングするといいでしょう。

また、 インプラントと歯茎の間にある溝は汚れが溜まりやすいので、特に気をつけてブラッシングをおこなう必要があります。

上記のような点に気をつけて、入念に歯磨きをおこなっていきましょう。

インプラント治療後の歯磨きについては「インプラント治療後の歯磨きの仕方や注意点!歯磨き粉の選び方も解説」の記事で詳しく説明しています。

ぜひ参考にしてみてください。

補助用品を活用する

通常の歯ブラシのみでは届かない箇所には、補助用品を使用するのがおすすめです。

具体的にはタフトブラシデンタルフロスなどが挙げられます。

タフトブラシは奥歯や歯並びが良くない箇所などの細かい部分まで汚れを落とすことが可能です。

また、デンタルフロスは歯と歯の間の汚れを効率的に取り除くことができます。

これら補助用品を使用することによって、通常の歯ブラシでは届かない箇所に対してしっかりとケアをおこなうことできます。

加えて、舌磨き用の歯ブラシを使って舌の手入れも欠かさずにおこないましょう。

前述したように舌苔が口臭の原因になっている可能性があるからです。

歯科医院での定期的なクリーニングをおこなう

毎日丁寧に歯磨きをしてもそれだけでは不十分です。

補助用品を使ったとしても取りきれない汚れがあります。

そのため、歯科医院で定期的なクリーニングを受けることが大切です。

自分で落とせない汚れでも専用の機器を使用することによって、汚れを取り除くことが可能です。

加えて、定期的に歯科医院へ通うことによって、インプラントのメンテナンスや口の中のチェックも同時におこなってもらえます。

生活習慣を改善する

生活習慣を整えることで、口臭の予防に繋げることが可能です。

具体的には、食生活の改善や十分な睡眠時間の確保、定期的な運動などが挙げられます。

生活習慣を改善して規則正しい生活を送ることで、口臭の原因となる疾患を予防・改善に繋がり、口臭も改善できる可能性があります。

入れ歯への変更も検討する

上記の対処法を試してみても口臭が改善しない場合、インプラントから入れ歯へ変更することを検討してもいいかもしれません。

入れ歯は水洗いや洗浄剤によるお手入れなど、自分で頻度高くケアすることが可能なため、インプラントで生じていた臭いを改善できる可能性があります。

ただ、インプラントが適しているか入れ歯が適しているかは患者さんそれぞれで異なってきます。

気になる方はインプラント治療をおこなった歯科医院に相談してみましょう。

まとめ

今回はインプラントによって口臭が発生する理由や原因、対処法について解説していきました。

インプラント治療後に口臭が発生する原因として、ケア不足やインプラント機器のトラブル、生活習慣病や体質の問題などが考えられます。

口臭を予防・改善するためにも毎日の歯磨き時にタフトブラシやフロスを用いるなど、自宅でのケアを徹底するだけでなく、歯科医院による定期的なクリーニングも大事になってきます。

インプラント治療後の口臭が気になるなら、歯科医院に相談すると良いでしょう。

当サイトではインプラントによる治療や口臭予防に対応した歯科医院を紹介しています。インプラントによる治療を検討している方は、ぜひご覧になってみてください。

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