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歯列矯正で美人になった人は何が変わった?歯列矯正にかかわる迷信もご紹介

この記事の監修者

大森 直樹

名駅大森ピア歯科・矯正歯科

作成日のアイコン

2022/12/27

最終更新日のアイコン

2023/6/9

#矯正歯科

コラムのサムネイル

「歯列矯正で美人になった、可愛くなった」

「歯列矯正で目が大きくなった?」

「歯列矯正で鼻の形は変わるの?」


歯列矯正をした結果、美人になったな、可愛くなったなと感じる芸能人や知人が周りにいらっしゃる方も多いと思います。

なかにはインターネットやSNS上で歯列矯正について調べていくなかで、歯列矯正で美人になったという事例を目にしたことも。

実際に、歯並びや横顔を整える矯正治療はあなたのコンプレックスを解消し、美人度を引き上げてくれる場合もあるでしょう。

本記事では、なぜ美人になるのか、美人になるための方法についてご紹介しています。

ぜひ理想の矯正をおこなえるように知識をつけていきましょう。


歯列矯正で美人になる?世間のイメージを調査


「歯列矯正で美人になった、可愛くなった」という声は、テレビの中の芸能人や、もしかしたらみなさんの周囲の人たちから聞いたことがあるかもしれません。


そこで公益社団法人日本臨床矯正歯科医会が2009年6月19日〜6月20日に調査した調査を引用、紹介したいと思います。

(1)男女1000人のうち、72.6%が歯並びは第一印象を左右すると回答。さらに、芸能人だけでなく一般の人にとっても歯並びは大切だと思うと回答した人は67.9%スポーツ選手にとって歯並びは大切だと思うと回答したのは、63.9%
引用:意識調査:本会の活動・ニュース|矯正歯科専門の開業医団体「日本臨床矯正歯科医会」



歯並びが第一印象を左右すると回答したのが、全体の72.6%という結果でした。

歯並びが良いと良い印象を与えると多くの人が考えており、歯並びをよくすると印象が良くなるという考えがあるようです。

(2)歯並びが美しいとよい結果が得られそうな人生における場面で、「お見合い」が62%で最も多く、次いで「入社試験の面接」53.7%、「デートの時」50%、「ビジネスの商談の時」47.3%
引用:意識調査:本会の活動・ニュース|矯正歯科専門の開業医団体「日本臨床矯正歯科医会」



恋人との交流や、商談など第一印象が大事とされる場面でも歯並びが重要だと考えられているようでした。


このように、歯並びが人の印象を左右すると2009年頃から考えられていることがわかると思います。

マウスピース型の矯正装置であるインビザラインが2006年に日本に登場し、現在に至るまで矯正治療のブームが続いています。


日本でも人気のSNSであるInstagramでは「#矯正女子」というハッシュタグが生まれ、2022年12月13日時点で14.3万件の投稿がなされているのです。

そのハッシュタグでは、矯正治療をおこなっていると公言した、モデルやインフルエンサーが投稿をおこなっています。

このように矯正治療は、美容的な側面で治療をおこなっている方も数多くいるような状況です。

きれいな歯並びというのは、美人になるための一つの要素になっているといっても過言ではないでしょう。

歯列矯正で美人になる要因


では、なぜ歯列矯正をおこなうことで美人になれると考えられるのでしょうか。

本記事の調査の結果、そこには「Eライン」「歯並び」「自信」の3点にあると考えました。

それぞれの項目を深堀りして説明していきます。

Eライン



Eラインとは「エステティックライン」と呼ばれ、1954年に矯正治療の歯科医師であるロバート・リケッツが提唱したと言われています。

鼻と顎のもっとも突き出た部分をそれぞれ結んだ線のことです。

鼻先を鼻突点、顎の突き出た部分をオトガイ点と呼びます。

このEライン上、ないしは内側に口先があると横顔が美しいと考えられています。

たとえば、上顎前突(じょうがくぜんとつ)一般には出っ歯と呼ばれる歯並びでは、Eラインの外側に口元が突出する場合があるのです。

つまり出っ歯の歯並びを矯正することでEラインを整えられ、横顔の美しさを高められる可能性があるといえると思います。

歯並び


歯並びというと漠然としていますが、特に口を開いたときに、ぱっと見える前歯付近の歯並びが綺麗かどうかというのは、印象に影響を与えると考えられています。

前歯付近で印象を与える歯並びは、叢生などの歯並びや、出っ歯、空隙歯列などでしょう。
[叢生]


歯並びが隙間なく綺麗に整っていると、清潔感など印象に与える影響は大きく、あなたの美人度を引き上げてくれるでしょう。

自信


歯並びやEラインが整うと、これまでのコンプレックスを解消でき、自信がつくこともあります。

歯列矯正をする前は「人前で笑顔になることが億劫であった」「人前で話すことが苦手である」という方も、笑顔に自信ができたり、人前で話す際にも表現豊かに話せるようになったりすることがあるのです。


笑顔や人前で話すことに自信を持てると、表情豊かにコミュニケーションができるようになります。

また、表情豊かになることで表情筋も鍛えられ、肌を引き上げるリフトアップ効果なども期待できるでしょう。


また内面から自信を持つことできるようになることで、発言やふるまいにも影響を与えるかもしれません。

内面的な美しさという意味でも、自信を持っている方のほうが高いといえるかもしれません。

治療することで美人度が増すだろう不正咬合の種類


治療することで、美人度が増すかもしれない歯並びの種類を紹介します。

歯列矯正で美人になりたい方は、ご自身の歯並びに当てはまるのかを考えてみましょう。

上顎前突、出っ歯




上顎前突(じょうがくぜんとつ)は、上側の顎もしくは歯が前に突き出ている歯並びのことを言います。

上顎前突の場合、まず影響を与えるだろう部分はEラインです。

口元がEラインよりも前に突き出してしまうことで、横顔の印象に影響を与える可能性が高いです。

この前に突き出している歯並びを矯正することで美しいEラインができれば、あなたの美人度は増すことでしょう。


次に出っ歯は、出っ歯の状態の前歯が見えたときに、出っ歯であることがどうしても印象的に映ります。

芸能人でも出っ歯である特徴を持っている方がいらっしゃいます。

やはり出っ歯であることが特徴的に見えてしまうことは否めません。

そのため、出っ歯を治療し綺麗な歯並びにすることで、美人度が増す可能性をあげられます。


最後に、出っ歯の場合「人中」という部分が伸びて見える傾向があります。



それは前に突き出している口元を閉じようとした際に、人中部分が伸びてしまうことが原因です。

人中というのは加齢とともに長く伸びる傾向があり、短いほうが若々しい印象を与えると言われています。

そのため、出っ歯を治療することで人中が伸びた印象を解消し、美人度を上げられます。

下顎前突、しゃくれ


下顎前突(かがくぜんとつ)は、一般的には「しゃくれ」と呼ばれています。

下の顎や、下の歯が前に突き出ている歯並びのことを言います。

しゃくれの場合「さ行」や「た行」の発音がしづらく、滑舌が悪くなることも。

また口が閉じづらくなることで口呼吸になり、口腔内が乾燥してしまい口腔環境が悪化する可能性があります。

このようなしゃくれの場合、Eラインでは顎のオトガイ点が突き出てしまっている印象になります。

これらのしゃくれを治すことによって、Eラインが整い美人度があがるといえるでしょう。

上下顎前突(口ゴボ)


上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)は、上の歯や下の歯がどちらも突き出ているような状態です。

無理に口を閉じようとすると、人中が伸びたり、顎の部分にしわができて梅干しのようになってしまう可能性があります。
口が閉じづらいため、口呼吸になる可能性も。

上顎前突、下顎前突と同様にEラインに影響を与えるため、また人中の伸びやあごにできる梅干しのようなシワなども解消できるので、矯正することで美人度をあげられます。

すきっ歯(空隙歯列)


空隙歯列(くうげきしれつ)は、歯と歯の間に隙間が空いている状態の歯並びです。

すきっ歯によって、歯と歯の間に食べ物が挟まってしまったり、食べ物を噛み切れず消化不良になってしまったり、発声がしづらくなったりというデメリットがあります。

特に前歯と前歯の隙間が空いている場合を正中離開(せいちゅうりかい)と呼び、特に見た目で気になってしまう人が多いと考えられます。

これらの歯並びも矯正治療で綺麗な歯並びに変えることができ、美人度を引き上げられるでしょう。

叢生


叢生(そうせい)は、歯の生えてくるスペースが足りないことから、歯並びがでこぼこになってしまう歯並びのことです。

叢生は別名、乱杭歯(らんぐいば)とも呼ばれています。

また叢生の一種に八重歯があるのです。


叢生はEラインに影響を与えるというよりも、口を開いたときの歯並びの印象に影響を与えます。

叢生の場合は、小臼歯抜歯による矯正、奥側への遠心移動、側方拡大、前方拡大などの手法をもって治療することになります。

適切な治療をおこなって綺麗な歯並びにすることで、美人度を引き上げられるでしょう。

ガミースマイル


ガミースマイルは、笑ったときに歯ぐきが目立って見えてしまう状態のことを言います。

一番のデメリットは、やはり審美的な部分でしょう。

笑ったときに歯ぐきが見えてしまうことで、コンプレックスに感じる人が多いと言います。

歯列矯正で美人になるための治療の種類


歯列矯正によって、不正咬合を治して美人になるには、どのような治療法があるのでしょうか。

それらの種類をまとめて、長所、短所を記載していきます。

全顎矯正(フル矯正)


全顎矯正とは、上下の前歯から奥歯まですべての歯を矯正するものを指します。

フル矯正には、ワイヤー矯正とマウスピース矯正という2つの治療法があります。

ワイヤー矯正


ワイヤー矯正は、金属製のワイヤーを用いた固定式の矯正装置のことを指します。

歯の矯正といえば、ワイヤー矯正のことを指すことが多く、歴史も長い治療法です。

ワイヤー矯正は、ほとんどの症例に対応しています。

矯正装置が取り外せない、装置が目立つなどのデメリットがあります。

ただ、症例によってはワイヤー矯正でしか治療できない場合もあるのです。

マウスピース矯正


2006年に日本に登場した透明で目立たないマウスピース矯正

アメリカで登場したインビザラインが元祖と言われています。

透明なマウスピース型の矯正装置を、一定期間ごとに交換し矯正治療をおこなっていきます。

取り外しができ審美性も高いことが魅力です。

一方、自己管理が必要なこと、適応症例が少ないことなどがデメリットです。

部分矯正


部分矯正は、前歯の上下6本ずつ合計12本を治療範囲とする治療を指します。

歯並びという見た目を治療するためのものであり、噛み合わせまで考慮しないことに注意が必要です。

部分矯正は、ワイヤー矯正、マウスピース矯正どちらでも治療可能です。

歯で動かす部分が少ないため、比較的軽い症例でしか対応していません。

ただ、その分治療にかかる期間が短く治療費用も安いことが特徴です。

セラミック矯正


セラミック矯正は、厳密には矯正治療とは異なります。

セラミック治療とは、歯を削ってセラミックのかぶせ物をすることで、見た目の歯並びを変える治療のことです。

治療期間も短く歯並びと歯の白さという審美性を高められるため、芸能人はセラミック矯正をしている場合があります。

セラミック矯正のデメリットは、健康な歯を削る必要があることです。

また場合によっては、歯の神経を抜く可能性もあります。

歯を削ったり、神経を抜いたりすることで、歯そのものの寿命を削ってしまう可能性があります。

芸能人などの場合、現役でマスメディアに露出できる期間が限られる場合もあり、自分自身の芸能人生と天秤にかけてセラミック矯正を選択する事例もあるようです。

ダイレクトボンディング


ダイレクトボンディングは、矯正治療ではありません。

ダイレクトボンディングは、コンポジットレジンと呼ばれるプラスチックを歯に直接盛り付けて、歯の造形を創りあげる治療のことです。

虫歯になったときに、歯を削って埋める白いプラスチックの詰め物もコンポジットレジンです。

たとえば、空隙歯列の場合、ダイレクトボンディングで歯の隙間を埋めることで治療すると即日で空隙歯列を解消できます。


またダイレクトボンディングの良いところは、さまざまな色合いのプラスチックを利用することで、自然な歯の色合いに近づけられる点です。

矯正治療とは異なるものの、正中離開などの場合は選択肢のなかに入れると良いでしょう。

ダイレクトボンディングは、歯科医師の技量によって審美性が変わる可能性があるため、歯科医師の実績もチェックしてみましょう。

またレジンはプラスチックの素材であるため、吸水性があり着色のリスクがあることも頭に入れておきましょう。

外科的手術


外科的手術は、ワイヤー矯正では治療しきれない不正咬合の場合に外科的手術をおこなう場合があります。

骨格的な問題が不正咬合の原因である場合、外科的手術を実施します。

基本的には顎の骨を切除し、歯が埋まっている土台から歯並びや顔貌までを変えていくのです。

外科手術をおこなう場合、指定の医療機関であれば、保険適用で矯正治療ができる場合もあります。

歯列矯正で美人になれるまでの期間


歯並びを矯正して一刻も早く美人度をあげたいとお思いだと思います。

治療期間はどれだけあるのか、それぞれの治療法についてまとめております。

全顎矯正(フル矯正)の期間


1年から3年程度が全顎矯正(フル矯正)の治療期間です(症例によります)。

なぜ治療期間が長いのかといえば、歯を直接ゆっくり動かしていく治療のためです。

そのため一か月に0.3〜0.5mmしか動かせません。

結論からいえば、一番期間が長い治療といえると思います。

その代わり、自分自身の歯を削らない神経を抜かないことはもちろんのこと、噛み合わせまで考慮して治療ができるため、最近では芸能人のようなテレビの前で露出するような仕事の人でも選択する人が増えてきています。

生涯の歯の健康を見据えた際に、とるべき治療といえるかもしれません。

部分矯正の期間


部分矯正は、3か月から1年間と全体矯正と比較しても短い治療期間です。

全体矯正と比較しても、治療費も安いことが特徴です。


歯を動かす原理は、全顎矯正と同じ。

しかし部分矯正のほうが歯を動かす距離や歯の本数が少ない分、治療期間が短くなります。

セラミック矯正の期間


セラミック矯正の期間は、1か月から3か月程度です。

歯を削って、削った歯の上に仮の歯をかぶせ、その間に被せる歯を技工士に依頼して作成していきます。

仮の歯の代わりに完成した歯を付け直して治療の完成です。

ダイレクトボンディングの治療期間


ダイレクトボンディングの場合、1日で治療ができます。

光にあてることで固まる性質があるプラスチックを利用し、その場で歯の形態などを整えるため歯科技工士にかぶせ物や詰め物を作ってもらう必要がありません。

治療期間が短い点も、ダイレクトボンディングの魅力でしょう。

外科的手術の治療期間


外科的手術の場合、ワイヤー矯正に加えて手術が必要になります。

手術は1週間から3週間程度が加えられるイメージです。

ただサージェリーファーストという外科的手術を先におこなう術式の場合、1年から1年半ほどで治療が完了する場合があります。

症例によって治療期間は変動するため、歯科医師に聞いてみると良いでしょう。

歯列矯正でありがちな迷信について


歯列矯正をすると、通常では考えられない変化が起きると考えている方も一定数いるようです。

そこで、歯列矯正では通常起こらないだろう事例についても解説します。

歯列矯正で目が大きくなる?


歯列矯正で、目が大きくなることは通常考えられません。

考えられる面でいえば、歯列矯正によって口元がすっきりすることで、顔全体のバランスが変化することで目が大きくなって見えたのでしょう。

歯列矯正で鼻の形が変わる?


歯列矯正で、鼻の形が変わることは通常考えられません。

鼻周りの造形が変わることで、鼻の形が変化するように見える可能性があります

たとえば、口を閉じる際に人中が伸びなくなったり、Eラインが改善されたりすることで、鼻の形が相対的に変わってみえることはあるかもしれません。

まとめ


今回は、歯列矯正によって美人になることはあるのか、その理由は何なのかを調査しました。

Eラインや、歯並びそのものの審美性、内面から生まれる自信などが美人になる要因だと考えられています。

理想の歯並びにするためには、理想の歯並びの状態をしっかり自分でイメージをして、担当の歯科医師とイメージを共有することが大切です。

また矯正治療ではなく、より安価にリスクも少なくできる方法がないか検討することも大切です。

一説には、矯正治療によって歯の清掃性が向上したり、噛み合わせが改善することで不定愁訴を改善できたりすることで、体全体の健康に貢献するとも言われています。

みなさんもぜひ歯並びを綺麗にして美人度をより増していくことで、より自分に自信を持てるようになれたらうれしく思います。

この記事の監修者

経歴

2015年 愛知学院大学 歯学部 卒業 2016年 岡崎エルエル歯科・矯正歯科 常勤勤務 2017年 医療法人正翔会エルエル歯科・矯正歯科医院副院長就任 2020年 名古屋みなみ歯科・矯正歯科院長就任 2023年 名駅大森ピア歯科・矯正歯科開院

コメント

歯は失うと元には戻りません。当院では、歯をなるべく残すことにこだわった治療をおこなっています。見た目だけよくするのではなく機能性も重視し、幅広い年代の方にご利用いただけるよう、総合的な診療をしています。患者様とのコミュニケーションも重要視しており、お話ししやすい雰囲気づくり・わかりやすい説明を心がけておりますので、歯のお悩みはお気軽にご相談ください。

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