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インビザラインで出っ歯は症例により治療可能。できない場合の対処法。

作成日のアイコン

2022/11/24

最終更新日のアイコン

2024/7/17

#インビザライン

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「インビザラインで出っ歯は治らない」

「インビザラインで出っ歯になった」


「インビザラインは非抜歯で出っ歯治療ができるの?」

このような不安や悩みを抱えている方もいらっしゃると思います。

今回は「インビザラインで出っ歯は治るのか」「インビザライン治療で出っ歯になるのか」これらの疑問に回答します。

この記事を読むことによって、出っ歯で治療可能な事例や治療法などを知ることができ、より安心して矯正治療をおこなえるでしょう。

インビザラインで出っ歯は治るのか

インビザラインで出っ歯は治ります。

しかし、どのような場合でも治るわけではなく条件があります

つまり適切に治療することで、症状によってはインビザラインで出っ歯を治せるのです。

では、なぜインビザラインでは出っ歯を治せないと誤認している人がいるのか。

それは「インビザラインの適応症例はどんどん増え続けているため、過去の話を聞いて誤認しているため」「インビザラインも症例によっては治療が難しいため」これらが理由だと考えられます。

インビザラインで出っ歯が治る場合

インビザラインで出っ歯を治せるかどうかは「症例」「歯科医師の技量」の2つにかかっています。

まず症例についてです。

出っ歯が重症である場合、顎の骨格から改善が必要な場合などはインビザラインで出っ歯を治せません。

逆に出っ歯が軽度な場合は、インビザラインで治療できます。

次に歯科医師の技量についてです。

インビザラインで出っ歯を治す場合、歯を正常な位置に戻すためのスペースが必要になります。

スペースを作り出すために「歯を薄く削るIPR(ディスキング)」「小臼歯(前から4番目の歯)を抜歯」「親知らずを抜歯」などが選択肢です。

インビザラインは歯を根元から動かす、歯体移動(したいいどう)が苦手です。

そのため小臼歯を抜歯したり、親知らずを抜歯したりして、歯の移動量を多くするような矯正計画は、治療計画をしっかり立てないとうまく進まない場合があります。

その治療計画を立てるのは、機械によるシミュレーションではなく歯科医師の診断です。

正しく診断ができる否かは、歯科医師の技量にかかっています。

そのため、インビザラインで出っ歯を治せるか否かには治療を担当する「歯科医師の技量」も重要になります。

インビザラインで出っ歯が治せない場合

重度の出っ歯や顎の骨格に問題がある場合などは、インビザラインで治療することはできません。

特に顎の骨格に問題がある場合は、外科手術をともなう場合があります。

インビザラインで出っ歯はどのように矯正するのか

では、インビザライン治療で出っ歯はどのように治すのでしょうか。

その仕組みを理解し、知識をつけておきましょう。

奥へ歯を動かす

歯を1本1本奥へ移動させ、前歯の部分に歯を動かすスペースを作る方法です。

親知らずを抜歯してスペースを作り、奥へ歯を移動する場合もあります。

奥へ歯を移動させることを遠心移動(えんしんいどう)と言います。

この遠心移動は、ワイヤー矯正よりもインビザラインのほうが得意です。

ただ、1本1本計画通り歯を動かしていく必要性があり、歯科医師の技量が求められる治療です。

小臼歯の抜歯

小臼歯と呼ばれる歯を抜歯することで、スペースを作って治療する場合もあります。

小臼歯抜歯の場合、前から4番目の歯を抜く場合が多いです。

これはいわゆる抜歯症例と言われるような治療です。

しかし、この小臼歯抜歯の場合、スペースを作りやすいため前歯をひっこめやすい治療といえるでしょう。

IPR(ディスキング)

IPR・ディスキングは、歯を削り歯を動かすスペースを作ることを言います。

歯を削ると言ってもエナメル質の表面0.2mmから0.5mmのみを削るため、歯の寿命を縮める心配はありません。

複数の歯を削ることで、歯を動かすスペースの総量を高めます。

抜歯矯正よりも、歯を動かすスペースは作れないものの、非抜歯で矯正できるメリットがあります。

側方拡大

側方拡大とは、口の中の左右の幅を広げることを指します

円の半径を広げるように歯並びの幅を横に広げることで、歯を並べるスペースを確保します。

しかし小児矯正の側方拡大とは異なり成人の側方拡大は、顎の骨そのものを広げるのものではありません。

歯を横に移動させたり、横に傾斜移動させたりすることで歯のスペースを生み出します。

インビザラインで出っ歯を治療し横顔が改善するのか

インビザラインで出っ歯を解消し、横顔を改善することは可能です。

横顔を改善するためには、矯正の治療計画が大切です

横顔のEラインを改善する治療計画を立てなければ、Eラインを改善することはできません。

しかし適応症例が限られるインビザラインの場合、希望の治療計画をインビザラインで出来ない可能性もあります。

Eラインとは

Eラインとは、エステティックラインの略で、下顎の先端と鼻先を結ぶ線のことです。

ロバート・M・リケッツ博士という歯科医師が1954年に提唱した概念です。

その線の内側に唇が収まることを理想としています。

人差し指で鼻先と顎を結んで、唇が触れないような状態、もしくはぎりぎり増えるような状態が理想といえます。

症例によって横顔は改善する

インビザラインは、症例によっては適応できません。

重度の出っ歯や顎関節症の場合、治療自体もできないため当然横顔は改善しないでしょう。

しかし、インビザラインで治療可能で横顔のEラインに影響を与える出っ歯の場合、インビザライン矯正をすることで、Eラインが改善する可能性があります。

治療計画によって横顔は改善する

そもそも矯正の計画において、Eラインを改善することを目標にしない場合は当然Eラインの改善は見込めません。

考え方の順序としては「Eラインの改善の希望を歯科医師に伝える」「歯科医師の診断と治療計画の提案」「治療開始」です。

診断と治療計画の提案の時点で、インビザラインでは改善が難しいという診断になるかもしれません。

その場合は、異なる治療装置を用いて矯正することになるでしょう。

インビザライン治療で出っ歯になることがあるのか

インビザライン治療をしたのに、逆に出っ歯になってしまう可能性はあります

しかしインビザライン治療の結果、出っ歯になってしまったという結果は未然に防げるのです。

またインビザラインではなく、通常のワイヤー矯正でも同様の失敗はありえます。

そのため、インビザライン特有の結果ではないことは頭に入れておきましょう

治療計画のミス

まず第一に治療計画のミスによって「歯並びは改善したのに出っ歯になる」場合があります。

なぜ起きるかと言いますと、本来適用しない方に対して「前方拡大」という方針をとる場合に、出っ歯になる可能性があるからです。

大人の矯正の場合、前方拡大の治療方針は限られた場合に適用します。

前方拡大は、その名のとおり前側に歯並びを広げることを言います。

前に歯並びを移動させることによって、文字通り出っ歯になってしまうのです。

診断のミス

矯正治療をおこなう前には、適切な診断が必要です。

当然目視だけでは、診断は不可能です。

歯並び・噛み合わせ・歯が埋まっている骨の量・顎の大きさなどさまざまな観点から、患者様の状態を計測します。

診断や検査が正しくできるかどうかという点も、実は歯科医師の実力によって左右されます。

現状を正しく把握できない限り、正しい治療計画は立てられません。

ラッキーでうまくいくことがあるかもしれません。

しかし、ギャンブルに近い手法であるといえるでしょう。

インビザラインで出っ歯になってしまった場合

インビザラインによって前方拡大し出っ歯になった場合、リカバリーと呼ばれる治療が必要になります。

そもそも、IPRや側方拡大などでスペースを確保してもスペースが足りずに前方拡大になった場合、小臼歯を抜歯する矯正が適用されると思われます。

場合によっては、ワイヤー矯正でのリカバリーになることも覚えておきましょう。

リカバリーになった場合、他の歯科医師に依頼することもあるかもしれません。

リカバリーによる治療費が再度、発生することもありえます。

そのため、一度の矯正治療で理想の歯並びになるように、信頼できる歯科医師を探しましょう。

まとめ

さて今回は、インビザラインで出っ歯が治せるのか、またインビザラインで出っ歯になってしまうことがあるのか、について解説しました。

結論、インビザラインは症例によっては出っ歯の治療が可能です。

しかし、重度なものや、外科手術をともなうような場合はインビザラインでは治療が難しい場合もあります。

インビザラインは、比較的新しい矯正の治療方法です。

そしてインビザラインで治療できる症例については、全世界の歯科医師によってどんどん研究され広がっています。

そのため、まずは自分の歯並びが理想の歯並びに治療できるかどうか、歯科医師に確認することが大事です。

またその歯科医師が信頼できるかどうかも大切です。

自分に合った歯科医師や矯正装置を選んで、ぜひ矯正治療を成功させましょう。

当サイトではインビザライン矯正が受けられるおすすめの歯科医院を紹介しています。

インビザライン矯正 を検討しているという方は、ぜひご覧になってみてください。

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