インビザライン矯正でガミースマイルは治せる？治せない場合は？

ガミースマイルをチャームポイントと考える方もいれば、コンプレックスと感じる方もいらっしゃるでしょう。

コンプレックスと感じる方からすれば、ガミースマイルは治したいですよね。

ガミースマイルの治療を検討する際、歯並びもあわせて治したい場合は矯正治療を考えるでしょう。

そして、できれば目立たないインビザライン矯正で治療したいと考える方は少なくないと思います。

ではインビザライン矯正でガミースマイルは治せるのでしょうか？

結論、ガミースマイルの原因によって異なります。

つまり、インビザライン矯正で治せる場合もあれば、治せない場合もあるのです。

ご自身のガミースマイルがインビザライン矯正で治せるかどうかを知るためにも、ガミースマイルの原因や、そもそもガミースマイルがどのような状態なのかなどを把握しましょう。

この記事では、インビザライン矯正でガミースマイルが治せるのかどうかに加えて、ガミースマイルとはどのような状態なのか、その原因についても詳しく解説します。

また、インビザライン矯正で治せない場合の対処法、インビザライン矯正で治療する際の費用や費用をかけずに対処する方法などもご紹介しております。

この記事を読むことで、インビザライン矯正でガミースマイルが治せるのかどうか、治せる場合はどの程度の費用がかかるかなどの疑問を解消できるでしょう。

インビザラインでガミースマイルを治療しようと考えている方、ガミースマイルの矯正において見た目や痛みにも配慮したい方はぜひご確認ください。

目次

• 11.ガミースマイルとは？
• 22.ガミースマイルの原因
  • 2.12-1.骨格が原因
  • 2.22-2.歯や歯茎が原因
  • 2.32-3.口周りの筋肉や上唇が原因
• 33.インビザライン矯正で治せるガミースマイル
• 44.インビザライン矯正で治らない場合の対処法
  • 4.14-1.骨格が原因である場合
  • 4.24-2.上唇や口周りの筋肉が原因の場合
  • 4.34-3.歯茎が問題の場合
• 55.ガミースマイルをインビザライン矯正で治す際の費用
• 66.費用をかけずに対処するには？
  • 6.16-1.口角トレーニング
  • 6.26-2.口輪筋トレーニング
• 7まとめ

1.ガミースマイルとは？

ガミースマイルとは笑ったときに歯茎が見えすぎてしまう症状のことです。

笑ったときに歯茎が3mm以上見える場合、一般的にガミースマイルと判断されます。

ガミースマイルはとらえ方によって「個性的なチャーミングポイント」と見られることがあるでしょう。

ただ、多くの場合は笑ったときに歯茎が見えすぎるという点から、コンプレックスとしてとらえられています。

2.ガミースマイルの原因

ガミースマイルの原因は複数考えられ、ひとつではありません。

ここでは大きく下記の3つに分けて原因をご紹介します。

2-1.骨格が原因

骨格が原因の場合は下記のような状態が考えられます。

2-1-1.上顎の骨が縦に長い

通常よりも上顎の骨が縦に長い場合、上顎の歯茎が相対的に長くなるため、少し口を開いただけでも歯茎が見えやすくなってしまうのです。

2-1-2.上顎が前に突出している（出っ歯）

上顎が前に突出していることによって上唇で歯茎を覆い隠せなくなるため、ガミースマイルが生じるようになります。

2-1-3.噛み合わせが深い（過蓋咬合）

上の前歯が下の前歯に覆いかぶさり、かみ合わせが深い状態のことを過蓋咬合（かがいこうごう）と言います。

下の前歯に上の前歯が覆いかぶさっているため、笑ったときに歯茎が見えやすくなってしまうのです。

2-2.歯や歯茎が原因

歯や歯茎が原因の場合は下記のような状態が考えられます。

2-2-1.歯の長さが短い

生まれつき歯の長さが短い方もいらっしゃいます。

歯が短い分それだけ歯茎の面積が大きくなるため、歯茎が見えやすくなるのです。

2-2-2.歯茎が歯に覆いかぶさっている

歯茎の過剰な発達により歯茎が歯に覆いかぶさることで、ガミースマイルが生じてしまうこともあります。

2-3.口周りの筋肉や上唇が原因

口周りの筋肉や上唇が原因の場合は下記のような状態が考えられます。

2-3-1.上唇を引き上げる力が強い

口周りの筋肉が発達しており上唇を引き上げる力が強いと、笑ったときに上唇が持ち上がり過ぎてしまうのです。

この場合、骨格や歯並びに問題がなくとも歯茎が見えやすくなり、ガミースマイルが生じてしまいます。

2-3-2.上唇が薄い

唇の厚さは人によってさまざまです。

もともと上唇が薄い方は、笑ったときに見える歯茎の面積が大きくなります。

3.インビザライン矯正で治せるガミースマイル

「軽度の出っ歯で外科手術が不要である」といった歯や骨格が原因の軽度なガミースマイルであれば、インビザライン矯正で治療できます。

ただ、歯や骨格が原因で外科手術が必要であるような重度のガミースマイルは、インビザライン矯正だけでは治すことが難しいです。

インビザラインのようにマウスピースを使う矯正は、歯を動かす力がワイヤー矯正と比べて弱いため、重度のガミースマイルを治療するには不向きです。

インビザライン矯正とワイヤー矯正の違いについては、当サイトの「​​インビザラインは効果がない？ワイヤー矯正との違いも解説」で詳しく解説しております。気になる方はぜひ確認してみてください。

インビザライン矯正によって治せるガミースマイルはあくまでも目安です。実際にインビザライン矯正で治療できるかどうか判断するには、歯科医師に口腔状況を診てもらう必要がある点に注意しましょう。

4.インビザライン矯正で治らない場合の対処法

インビザライン矯正で治らないガミースマイルは、原因にあわせた治療をおこなう必要があります。

それぞれ治療法をご紹介します。参考にしてみてください。

4-1.骨格が原因である場合

骨格に問題があり、歯科矯正だけではガミースマイルを治療できない場合は、外科手術と歯科矯正を合わせて治療をおこないます。

「上顎が縦に長い」「上顎が前に突出している」といった骨格異常のケースでは、上顎骨切り術（ルフォー1型）と呼ばれる外科手術をおこなうことが多いです。

上顎骨切り術（ルフォー1型）で上顎の骨を切除して、上顎全体を理想の位置に移動させます。

また、上顎が縦に長い場合を除いて、骨格が原因で生じている軽度なガミースマイルであれば、アンカースクリュー矯正で治療可能です。

アンカースクリュー矯正は矯正用のネジを歯茎の骨に埋め込み、歯を動かす際の支えにします。

矯正用のネジを埋め込むことでより自由に歯を動かせるようになり、通常の矯正では難しい方向への移動もできるようになるのです。

ガミースマイルの治療であれば、前歯を後方や歯茎の方向（上方）に移動させます。

骨格が原因の重度なガミースマイルはアンカースクリュー矯正だけでは治療が難しいため、外科手術と歯科矯正を合わせた方法で治療をおこなうことになるでしょう。

4-2.上唇や口周りの筋肉が原因の場合

上唇や口周りの筋肉が原因でガミースマイルが生じている場合、上唇粘膜切除術で治療できます。

上唇粘膜切除術とは、上唇の内側と歯茎の間にある粘膜を切除したあと縫合する治療法です。

上唇と歯茎の間の空間を小さくして、笑ったときに見える歯茎の幅を調整できます。

上唇粘膜切除術のほかに、ボトックス注射も治療法のひとつです。

ボトックス注射はボツリヌス菌から産生される神経毒素を注射することで、筋肉の動きを抑制できます。

口周りにある筋肉の動きが抑制されれば、笑ったときに上唇が上がりすぎるのを抑えられます。

ただ、ボトックス注射の効果は3ヵ月〜6ヵ月程度で切れてしまうため、注射を継続しなければならない点に注意が必要です。

4-3.歯茎が問題の場合

歯茎が覆いかぶさってガミースマイルが生じている場合は歯肉整形が効果的です。

局所麻酔をした状態で電気メスやレーザーを用いて、歯と歯茎の境目を切除して歯茎のラインを整えます。

もともと歯の長さが短い人も、以前よりも歯が長く見えるようになるため、ガミースマイルを改善できるかもしれません。

5.ガミースマイルをインビザライン矯正で治す際の費用

ガミースマイルをインビザラインで治す場合、基本的に全体矯正をすることになります。

インビザラインで全体矯正をする場合の費用は70万円〜100万円程度です。

アンカースクリューを使って治療する場合は、1本あたり2万円〜3万円程度の費用が追加で発生します。

また、外科手術をおこなう場合も別途費用がかかり、手術の内容によって実際の費用は異なります。

「上顎が縦に長い」「上顎が前に突出している」などのケースでよくおこなわれる上顎骨切り術（ルフォー1型）をおこなう場合、150万円〜300万円程度かかるでしょう。

ガミースマイルを治療するために外科手術もおこなう場合、美容目的となり保険が適用されないため高額な費用になります。

6.費用をかけずに対処するには？

残念ながら、ガミースマイルは費用をかけずに自力で完全に治すことはできません。

ガミースマイルを治すには矯正治療や外科手術など、基本的に費用をかける必要があります。

ただ、多額の費用が必要なため、すぐに治療できない方も多いと思います。

その反面、矯正治療や外科手術などを始めるまでに、少しでもガミースマイルを改善したいと考える方も多いでしょう。

そのときは、下記のようなセルフトレーニングをしてみてください。

6-1.口角トレーニング

口角を上げて笑うためのトレーニングです。ガミースマイルの方は笑ったときに唇の中央部分が上がりやすいため、口角をリフトアップした自然な笑顔作りにおすすめなトレーニングと言えます。

6-2.口輪筋トレーニング

唇の周りを円状に囲んでいる筋肉（口輪筋）を鍛えるトレーニングです。

慣れてきたら水の量を増やしたり、くわえる時間を増やしてみましょう。

口輪筋を鍛えることで、笑ったときの前歯と下唇が平行に近づき、歯茎が目立たない笑顔を作りやすくなります。

口角トレーニングや口輪筋トレーニングはあくまでもトレーニングであり、ガミースマイルを改善できる可能性は低いでしょう。

ガミースマイルを確実に治したいのなら矯正治療や外科手術、ボトックス注射など専門的な治療が必要です。

まとめ

ガミースマイルはインビザライン矯正で治すことが可能です。

ただ、すべての症例に対応できるわけではなく、骨格が原因の場合や口周りの筋肉が原因の場合など、対応できない症例もあります。

このようにインビザライン矯正では治せない要素が原因のガミースマイルは、外科手術やボトックス注射など歯列矯正以外の治療を検討しましょう。

ご自身のガミースマイルがインビザラインで治せるかどうかを知るためにも、まずは歯科医院で相談してみることをおすすめします。

当サイトではインビザライン矯正が受けられるおすすめの歯科医院を紹介しています。インビザライン矯正を検討しているという方は、ぜひご覧になってみてください。