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インビザラインで口ゴボは治る?治らない?

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2023/7/24

最終更新日のアイコン

2023/11/6

#インビザライン

コラムのサムネイル

「インビザラインで口ゴボは治せるのか?」と疑問に思われている方もいらっしゃるでしょう。

口ゴボを治療する際、できることなら治療中の見た目も気にしたいですよね。

「インビザラインで治療ができるなら矯正に踏み出せる」という方も少なくないでしょう。

この記事ではインビザラインで口ゴボは治せるのかどうか、そもそも口ゴボになってしまう原因についても解説します。

また、非抜歯で治療がおこなえるのか、インビザラインで治療する場合の費用や治療期間も併せてご紹介しております。

この記事を読むことで、インビザラインで口ゴボが治せるのか、治せる場合どれくらいの費用や治療期間が必要なのかという疑問を解消できるでしょう。

口ゴボを治療するうえでインビザラインを検討されている方、口ゴボの治療中において見た目にも配慮したい方はぜひご確認ください。


1.インビザラインで口ゴボを治すことは可能


結論から言うと、インビザラインで口ゴボを治すことは可能です。

ただ、すべてのケースにおいてインビザラインで治せるわけではありません。

インビザラインで治せる口ゴボと治せない口ゴボがあるのです。

では具体的にどのような口ゴボであれば、インビザラインで治せるのでしょうか。

また、どのような口ゴボだとインビザラインで治せないのでしょう。

2.インビザラインで治せる口ゴボ


歯の向きや歯並びに問題があり口ゴボになっている場合は、基本的にインビザラインで治すことが可能です。

歯並びが整うことによって、前に突き出た口元が緩和されます。

ただ、歯の向きに問題がある場合、抜歯をしなければならない可能性があるでしょう。

3.インビザラインで治せない口ゴボ


骨格的に問題があり口ゴボになっている場合、インビザラインで治すことは難しいです。

また、唇や皮膚などが問題で口ゴボになっている場合もインビザラインだけで治すことは難しいでしょう。

なぜなら、インビザラインは歯並びを整える矯正治療であるからです。

骨格が原因の場合インビザラインで治すことは難しいため、外科手術が必要となるでしょう。

また、唇や皮膚などが原因の場合は歯列矯正に加えて、美容整形をしなければならない可能性があります。

4.そもそも口ゴボは自力で治せるのか?


インビザラインで治せる治せない以前に、そもそも「口ゴボを自力で治せるのか?」という質問をネットでよく見かけます。

費用をかけずに自力で治せるのなら治したいですよね。

しかし、残念ながら口ゴボを自力で治すことはほぼ不可能といえます。

治したい場合は口ゴボの原因に合わせた歯列矯正や外科手術、場合によっては美容整形などが必要です。

5.口ゴボの原因とは?


歯列矯正や外科手術、美容整形など口ゴボを治すには原因に合わせた対処が必要です。

具体的にはどのような原因があるのでしょうか?

ここでは考えられる口ゴボの原因を下記の9つご紹介します。

口ゴボの原因

  • 口呼吸
  • 指しゃぶり
  • 舌で前歯を押す
  • 下唇を噛む
  • 頬杖をつく
  • 食事がやわらかい食べ物ばかり
  • 唇や口元の皮膚が厚い
  • アデノイド肥大
  • 遺伝

5-1.口呼吸

通常呼吸は鼻呼吸でおこなわれ、鼻呼吸の際は口が閉じて唇が歯を支えている状態です。

また、舌の先端が上顎に当たっているため上の歯を舌でも支えられており、なおかつ頬の筋肉も合わさって支えられている状態です。

これに対して日頃から口呼吸の場合、口が開いた状態のため唇で歯を支えられません。

口が開いていることで、口周りの筋肉が常時緩んでいる状態となり、次第に口周りの筋肉も衰えていくため、口周りの筋肉でも支えられなくなっていきます。

また、舌は下顎側に付いた状態が長くなり、舌で上顎を支えられません。

このような理由から、日頃から口呼吸をしていると上顎の歯並びが乱れ口ゴボになってしまうのです。

5-2.指しゃぶり

子どもの頃に指しゃぶりをする癖があった場合、口ゴボの原因になります。

長期間に渡って指しゃぶりがおこなわれると、前方方向に圧力が加わり前歯が押し出され、口ゴボにつながってしまいます。

特に5歳頃を過ぎても指しゃぶりをしていると、歯並びに影響する可能性があるでしょう。

5-3.舌で前歯を押す

少しの舌の力でも、長年に渡り力が加えられると歯は動いていきます。

舌で前歯を押す癖があると、次第に前歯が前方へ傾いていき、将来的に歯並びが乱れて口ゴボにつながってしまうのです。

意識的に舌で前歯を押すことはもちろん、無意識に舌で前歯を押してしまわないよう注意が必要です。

5-4.下唇を噛む

考えごとをしているときや緊張しているときなどに、下唇を噛む癖がある場合も口ゴボの原因になります。

上の前歯で下唇を噛むと、歯が少しだけ外側に反るのが感覚的にわかると思います。

下唇を噛むことが癖になると、次第に上の前歯が前方に傾いて口ゴボへと発展してしまうでしょう。

5-5.頬杖をつく

舌で前歯を押す癖と同様に、頬杖をつくことは歯に力を加える行為のひとつです。

日頃から頬杖をつく癖があると、奥歯に圧力が加わり前方に動いていきます。

その結果他の歯も動いていくため前歯が前方に傾き、口ゴボにつながってしまうのです。

5-6.食事がやわらかい食べ物ばかり

子どもの頃から食事がやわらかい物ばかりだと、顎の発達が遅れたり口の周りにある筋肉が衰えてしまいます。

こういった顎の発達遅れや口周りにある筋肉の衰えなどによって、口ゴボになる可能性もあります。

5-7.唇や口元の皮膚が厚い

歯並びや歯の向き、骨格などに問題はなくとも、生まれつき唇や口元の皮膚が厚い場合は口ゴボに見えてしまうでしょう。

5-8.アデノイド肥大

そもそもアデノイドとは、鼻の奥にあるリンパ組織のことです。

このアデノイドが肥大した状態をアデノイド肥大と呼びます。

アデノイドが肥大することで、顔の形が歪み口ゴボにつながります。

5-9.遺伝

口元は遺伝による影響を受けやすい部分です。

そのため、遺伝によって骨格がそもそも口ゴボ気味の形だったり、歯の形や向きなどがあまり良くなかったりすることがあります。

6.歯並びは良いのに口ゴボになるのは何が問題?


「口呼吸や頬杖といった日頃の癖」「遺伝」など口ゴボの原因はさまざまです。

口ゴボになっている人のなかには、歯並びが良くても口ゴボになっている人もいます。

この場合、骨格や歯の向きに問題があるかもしれません。

また、唇や口元の皮膚、喉付近にあるリンパ組織などが問題で口ゴボになっているケースも考えられます。

7.非抜歯のインビザライン治療で口ゴボを治せる?


口ゴボの原因を把握して、インビザラインで治療できるとわかった際、抜歯が必要なのかと不安になるでしょう。

インビザラインで口ゴボを治す場合、抜歯をともなうことは多いです。

ただ、非抜歯のインビザライン治療で口ゴボを治すことは可能です。

すべてのケースにおいて抜歯が必要なわけではありません。

歯の向きや歯並びの異常が軽度で、歯を動かすためのスペース不足がそれほどみられないようであれば、非抜歯で矯正できる可能性が高いです。

一方、歯を動かすためのスペースが不足している場合、抜歯をしなければならないでしょう。

日本臨床矯正歯科医会の「抜歯・非抜歯について」という記事でも、矯正治療において抜歯をしなくてはならない場合の理由について下記のように述べています。

歯列が著しく狭い場合、幅を広げることはしますが歯槽骨の大きさは固有のものなので広げるにも限界があります。

特に下顎の犬歯を広げて並べることはすべきではなく、上顎歯列の幅も下顎の歯列に調和されるべきだと言われています。

歯槽骨の大きさを無視して歯を並べるために歯列を広げると、将来的に歯肉が下がりやすい、歯周病が進行しやすい、また歯並び自体が元の形に戻り安定しないなどといったことも起きる可能性があります。

引用サイト:矯正歯科治療について:矯正歯科治療のお話|矯正歯科専門の開業医団体「日本臨床矯正歯科医会」


インビザラインでの治療において抜歯が必要となる症例については、当サイトの「インビザラインは抜歯ありの症例でもOK?抜歯なしで進める方法は?」で詳しく解説しております。

8.インビザラインで口ゴボを治す際にかかる費用の相場


いざインビザライン治療をしようと考えた際、費用の相場は気になる点だと思います。

下記3つのケースにわけて、それぞれ費用の相場をご紹介します。

インビザラインで口ゴボを治す際にかかる費用の相場

  • 歯並びを整えるだけで治るケース
  • 抜歯が必要なケース
  • 顎の骨を切る外科手術が必要なケース


実際の金額はお口の状態や歯科医院などによって異なるため、より詳細な費用を知りたい場合は歯科医院で矯正治療の相談してみてください。

8-1.歯並びを整えるだけで治るケース


歯並びを整えるだけで治る場合は、全体矯正で80万円〜100万円程度はかかるでしょう。

部分矯正であれば30万円〜40万円程度で済みます。

8-2.抜歯が必要なケース


抜歯が必要な場合には、インビザラインによる治療費用(全体矯正で80万円〜100万円程度/部分矯正で30万〜40万円程度)に加えて、抜歯する分の費用がかかります。

抜歯の費用は歯1本あたり5,000円〜10,000円程度です。

8-3.顎の骨を切る外科手術が必要なケース


顎の骨を切る外科手術が必要な場合には、インビザラインによる治療費用(全体矯正で80万円〜100万円程度/部分矯正で30万円〜40万円程度)に加えて、顎の骨を切る手術代がかかります。

手術にかかる費用は150万円〜200万円程度です。

9.インビザラインで口ゴボを治す際にかかる期間


どれくらいの治療期間が必要なのかという点も気になる方は多いと思います。

下記3つのケースにわけて、それぞれ治療期間についてご紹介します。

インビザラインで口ゴボを治す際にかかる期間

  • 歯並びを整えるだけで治るケース
  • 抜歯が必要なケース
  • 顎の骨を切る外科手術が必要なケース


インビザラインはご自身で取り外しが可能で、歯科医師から指示された装着時間を守らないと、これから紹介する治療期間より長くなってしまう点に注意が必要です。

9-1.歯並びを整えるだけで治るケース


歯並びを整えるだけで治る場合の治療期間は、全体矯正で1年半〜3年程度です。

部分矯正であれば1年未満で治療を終えられるでしょう。

9-2.抜歯が必要なケース


抜歯が必要な場合には基本的に全体矯正となり、歯を動かす距離も長くなるため、2年〜3年程度と治療期間も長くなる傾向にあります。

9-3.顎の骨を切る外科手術が必要なケース


顎の骨を切る外科手術が必要な場合には、術前矯正と術後矯正に合計3年〜3年半程度かかります。

また、顎の骨を切るための入院と手術で1週間〜2週間程度はかかるでしょう。

インビザラインによる治療期間を長引かせないため、何ができるか詳しく知りたい方は当サイトの「どのくらいの期間がかかる?|インビザラインの治療期間について解説」で詳しく解説しております。

10.インビザラインで口ゴボを治せない場合の対処法


歯並びが問題のインビザラインでも、残念ながらインビザラインで治せない場合もあります。

歯を移動させる距離が長すぎる場合、インビザラインでは治療できない可能性があります。

このような場合、ワイヤー矯正で治療することになるでしょう。

「ワイヤー矯正だと矯正装置が目立つ」という理由から、治療に踏み出せない方もいらっしゃると思います。

その際は裏側矯正を検討してみてください。

裏側矯正は歯の裏側に矯正装置を装着するため矯正装置が目立ちません。

審美性の観点からインビザラインを検討されていた方にもおすすめです。

ただ、裏側矯正は高度な技術が必要なため、すべての歯科医院で対応してもらえるわけではない点に注意が必要です。

また、表側矯正であっても透明や白い色をした審美ブラケットであれば、目立ちにくいため、審美ブラケットの表側矯正を検討してみてもいいでしょう。

まとめ

インビザラインで口ゴボを治すことはできます。

ただ、骨格に問題があるケースや唇・口元の皮膚に問題があるケースの場合、インビザラインでの治療は難しいです。

このようにすべてのケースに対応できるわけではなく、インビザラインで治せない口ゴボがある点に注意しましょう。

インビザラインでは治せなくとも、ワイヤー矯正であれば治せる場合があります。

その場合は裏側矯正を検討してみてください。

インビザラインと同様に治療中の見た目を気にせず口ゴボを治すことが可能です。

ただ、どちらもすべての歯科医院で対応しているわけではないため、歯科医院選びには注意しましょう。

当サイトではインビザライン矯正が受けられるおすすめの歯科医院を紹介しています。インビザライン矯正を検討しているという方は、ぜひご覧になってみてください。

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