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マウスピース矯正の違和感はいつまである?対処法も徹底解説

この記事の監修者

小西 知恵

はぴねす歯科 緑地公園駅前クリニック

作成日のアイコン

2021/11/29

最終更新日のアイコン

2024/7/18

#マウスピース矯正

コラムのサムネイル

「マウスピース矯正を始めたけど、少しむずむずとした違和感があるな」

「マウスピース矯正のなんだか少し気持ち悪い違和感はいつまで続くのかな」

「違和感からくるストレスは、どうにか対処できないかな」

マウスピース矯正は、目立たず、痛みの少ない矯正方法として、人気を集めています。

しかし、実際にマウスピース矯正を始めてみると、違和感があり、歯に問題が起きていないか心配している方もいるのではないでしょうか。

たしかに、マウスピース矯正では違和感を覚えることがありますが、違和感のほとんどは歯の異常ではなく、対処が可能です。

今回は、マウスピース矯正で抱く可能性のある違和感のパターンとそれぞれの対処法を解説していきます。

この記事を読めば、マウスピース矯正で違和感が生じても、焦らずに対処ができるようになります。

マウスピース矯正で違和感がある方は必見です。

マウスピース矯正で違和感があるのはいつまでか

マウスピース矯正を始めたときの違和感は、3日から1週間経つ頃まで続くことが多いです。

矯正を開始するときの歯並びも、口の中の異物に対する抵抗も人それぞれなので、一概にはいえませんが、1週間経つ頃にはマウスピース矯正を装着する生活に慣れていきます。

しかし、矯正を始めてから10日から2週間つまり、最初のマウスピース交換のときまで、違和感が続くようであれば、一度担当の歯科医師に相談してみましょう。

マウスピースの形状や装着方法に、何らかの問題があるかもしれません。

交換後には、新しいマウスピースと歯列の形状の不一致で痛みが発生してしまう可能性も。

マウスピース矯正開始後の違和感は、3日から1週間で治まることが多いですが、違和感が続く場合は歯科医師に相談してみましょう。

矯正は時間もお金もかかる治療です。

計画へのズレや失敗につながってしまわないよう、違和感や痛みなどの不安要素は積極的に歯科医師に相談して解消していくことが大切です。

マウスピース矯正で感じる違和感のパターンと対処法

マウスピース矯正では、口の中に矯正器具を入れて、歯を動かしていいくので、違和感が生じてしまうことがあります。

ここでは、マウスピース矯正での違和感を覚える7つのパターンと、それぞれの対処法を紹介していきます。

マウスピース矯正を始めたばかりのとき

前項でも紹介したことですが、マウスピース矯正を始めてからしばらくは、違和感を覚えることがあります。

ほとんどの場合、口の中に長時間マウスピースを入れる生活に慣れていないことから生じる違和感です。

具体的には、少し歯が締め付けられるように感じる場合が多いです。

対処法

マウスピース矯正を始めたばかりのときの違和感は、3日~1週間も経てば自然に薄れていきます。

マウスピースの装着に慣れていくにしたがって、口内のマウスピースの存在は気にならなくなっていきます。

マウスピース矯正開始から10日~2週間違和感が続くようであれば、担当の歯科医師に相談しましょう。

1日あたりの装着時間をいったん減らして、再度徐々に増やしていくといった対策を取る場合があります。

また、痛みが発生しているようであれば、検査で歯列に異常が発生していないかを調べることもあります。

新しいマウスピースに交換したとき

マウスピース矯正では、定期的に少しずつ形の異なるマウスピースに交換することで、歯を動かしていきます。

その交換直後に違和感を覚えることがあります。

なぜなら、マウスピース交換直後は、現在の歯の位置とマウスピースが目指す歯の位置の差が大きいため、強い矯正力がかかってしまうからです。

対処法

マウスピース交換直後の違和感は、基本的に問題ありません。

しかし、痛みに近いような強い違和感がある場合は、注意が必要。

まだ歯列が新しいマウスピースに移れる状態でない可能性があります。

交換直後に強い違和感がある場合は、前のマウスピースを延長してみましょう。

毎朝、新しいマウスピースの装着をトライし、装着時の強い違和感がなくなるまで軽減されたら、交換のサインです。

1週間以上経っても新しいマウスピース装着の違和感が軽減されない場合は、歯科医師に相談することをおすすめします。

マウスピース矯正各ブランドは交換の目安を定めています。

例えば、インビザラインでは2週間おきの交換。

しかし、あくまでも目安なので、必ずしも「2週間ピッタリで次に進まなくてはいけない」わけではありません。

交換直後に強い違和感がある場合は、前のマウスピースを延長してみましょう。

久しぶりにマウスピースをつけたとき

しばらく装着しない期間が続いて、久しぶりにマウスピースを装着すると、違和感もしくは痛みをともなう場合があります。

考えられる原因は、「歯の後戻り」。

マウスピース矯正では、持続的に適切な力をかけることで歯を新しい位置まで動かしていきます。

しかし、いきなりマウスピースの装着をやめてしまうと、歯が新しい位置に固定される前に力がかからなくなってしまいます。

その結果、歯は根元が固定されていないうちに、元の位置に戻ろうとしてしまうのです。

装着しなかった期間が数日から2週間程度であれば、再装着時の違和感はそれほどないでしょう。

月単位で装着しない期間が続いてしまうと、再装着時に違和感が生じてしまう可能性があります。

対処法

久しぶりのマウスピース装着で生じる違和感の予防法は、装着しない期間が発生しないようにすることです。

しかし、何らかの理由で中断してしまうこともあると思います。

中断期間が生じてしまった場合は、できるかぎり歯科医師に相談してからの再装着がおすすめ。

中断期間が数日程度であれば、違和感なく再開できる可能性もあるので、そのまま再装着してもかまいません。

次回の定期通院の際には、中断期間があったことを歯科医師に伝えるようにしましょう。

マウスピース矯正では、「毎日20時間マウスピースを装着すること」を前提条件として、治療開始時のシミュレーションや治療計画を作成します。


つまり、マウスピースを長期的に装着しないと、計画どおりに歯が動かず、遅延が生じまうのです。

治療計画の遅延にもつながるため、マウスピースは毎日装着することが理想です。

久しぶりの装着で違和感があった場合は、再装着をいったんやめて、歯科医師に相談しましょう。

アタッチメントを設置したとき

マウスピース矯正でアタッチメントを設置すると、違和感が生じる場合があります。

アタッチメントとは、マウスピース矯正の効果を発揮させるために歯の表面に設置される、白い樹脂製の突起物のことです。

アタッチメントは、マウスピースを歯にしっかりと固定することが役割で、マウスピースから歯にかかる力も細かく調整できるようになります。

つまり、アタッチメントを付けて、マウスピースを装着すると、いつもより窮屈に感じてしまったり、締め付けられるような違和感を覚えてしまったりすることがあるのです。

また、マウスピース装着中は覆われるため、アタッチメントが舌に触れることはありませんが、食事や歯磨きでマウスピースを外したときに舌に触れて気になる、という方もいます

対処法

アタッチメントによってマウスピースが窮屈に感じる場合、慣れることが理想の対処法です。

アタッチメントは、マウスピース矯正の効果を最大限に得るために、重要な役割を果たします。

マウスピースのフィット感は変わっても、強い痛みにつながることは多くないので、慣れてしまって、その効果を得ることがベストです。

舌に触れたときの異物感が気になる場合は、矯正用ワックスの利用を検討してみましょう。

矯正用ワックスを使用すれば、アタッチメントの突起を覆えるため、舌や唇で触れたときの違和感を軽減できます。

矯正用ワックスは、矯正をおこなっている歯科医院のほかに、楽天やAmazonなどの通販サイトでも購入が可能です。

噛み合わせがピッタリ合わないとき

マウスピース矯正中に、噛み合わせが合わず、違和感を覚えてしまうことがあります。

多くの場合、「マウスピースの厚さ」が原因です。

マウスピースを装着している状態では、噛み合わせるときに、上下の歯がマウスピースの厚さ分、早く接触することになります。

例えば、インビザラインの厚さは約0.5mmなので、非装着時と比較して、上下の歯が約1mm分早く接触します。

インビザラインに次ぐシェアを誇るクリアコレクトはやや厚く、約0.7mm。

上下が接触すると、約1.4mmの厚さになり、一円玉硬貨の厚さとほぼ同等です。

この厚みによって、矯正前から上下の歯を噛み合わせても隙間があったような部分は、隙間がさらに広がることになります。

対処法

マウスピース矯正中に噛み合わせが合わないことによる違和感は、歯が動くにつれて解消されていく場合がほとんどです。

矯正が進むにつれて、奥歯まで動いていくと、隙間は埋まっていき、ズレも改善されていきます。

ただし、噛み合わせの違和感が強い場合は、歯が計画どおり動いていない可能性があります。

マウスピース矯正で噛み合わせに違和感がある場合は、定期通院のときに歯科医師に伝えるようにしましょう。

マウスピースの縁(ふち)が歯茎にあたっているとき

マウスピース矯正では、歯茎に違和感を覚えることがあります。

多くの場合は、マウスピースの縁(ふち)が歯茎にあたっていることが原因です。

マウスピースは歯列全体を覆うように設計されます。

その結果、マウスピースの縁が歯茎に当たって、違和感や痛みが生じるのです。

対処法

マウスピースが歯茎に当たって違和感がある場合は、歯科医院でマウスピースの縁を削ってもらいましょう。

マウスピースはプラスチックでできているため、歯科医院で削って調整することが可能です。

ただし、削りやすいからといって、患者さん自身でマウスピースを削るのは避けましょう。

マウスピースはその削りやすさゆえに起きてしまうのが、「削りすぎ」。

マウスピースを削りすぎてしまうと、歯にはまらなくなったり、より縁が鋭利になって歯茎を傷つけてしまうことにもあります。

マウスピースによって歯茎に違和感がある場合は、自分で削るのではなく、歯科医師に相談して削ってもらうようにしましょう。

違和感が痛みになったときの対処法

歯列矯正では、違和感が痛みに変化していくことがあります。

ここでは、マウスピース矯正で痛みが発生したときの主な対処法を紹介します。

マウスピース矯正中の痛みについては、「マウスピース矯正で痛いのはどんなとき?対処法も徹底解説」でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

装着時間を減らす

マウスピース矯正で痛みを感じる場合は、まず、マウスピースを外しましょう。

その後、歯科医師と相談し、装着時間を減らすようにしましょう。

矯正を始めたばかりのときは、歯列が長時間、力を受けることに慣れておらず、痛みが生じることがあります。

装着時間を減らして、痛みも治まっていくようであれば、しばらくは時間を短縮しての装着を続け、徐々に1日20時間の装着に戻していきます。

2枚目以降のマウスピースにおいて、装着するだけで痛みを感じてしまうような場合は、前のマウスピースを延長することから試してみましょう。

鎮痛剤(痛み止め)を飲む

マウスピース矯正で痛みを感じる場合は、鎮痛剤(痛み止め)を飲んで対処することも可能です。

基本的には、市販の痛み止めでかまいません。

しかし、服用前には担当の歯科医師に確認するようにしましょう。

歯科医師によっては、服用する痛み止めの種類に指定があったり、処方箋を出したりすることがあります。

例えば、ロキソニンに代表されるイブプロフェン鎮痛剤の使用。

強い鎮痛作用がありますが、繰り返しの服用により、骨の代謝を抑制し、歯の動きを阻害してしまう場合があります。

代わりに処方されるのが、「カロナール錠」のようなアセトアミノフェン鎮痛剤。

一般的に、アセトアミノフェンは歯の動きに与える影響が少ないと言われています。

歯の治療で痛みを感じやすい体質の方は、痛み止めについてあらかじめ歯科医師と話し合って、薬を用意しておくことも大切です。

違和感が続くなら歯科医師に相談する

マウスピース矯正では、違和感が生じることがあります。

多くの場合、時間の経過につれて消えていったり、マウスピース調整といった対処によって改善されますが、ときには違和感が続くことも。

違和感が続くときは、なるべく早く歯科医師に相談するようにしましょう。

違和感に対して対処法を試して、改善されないと、別の対処法を試したくなってしまうのも理解できます。

しかし、不適切な対処を続けてしまうと、違和感が次第に痛みへと変化してしまう可能性があります。

今回紹介したような対処法を試して違和感が改善されない場合は、マウスピースの装着をいったん止め、診察を受けるようにしましょう。

まとめ

マウスピース矯正では、違和感を覚えることがあります。

特に矯正開始直後の違和感は、3日から1週間経過すれば改善されていきます。

マウスピース矯正中に生じる違和感は、基本的にパターンに応じて対処が可能です。

しかし、違和感が強くなったり、痛みをともなうようになったら、必ず担当の歯科医師に相談するようにしましょう。

マウスピース矯正中の痛みへの主な対処法は、装着時間の調整と鎮痛剤の服用です。

どちらも歯科医師と相談のうえでおこないましょう。

痛みのケース別対処法について、さらに詳しく知りたい方には、「マウスピース矯正で痛いのはどんなとき?対処法も徹底解説」もおすすめです。

今回の記事で、マウスピース矯正で生じる可能性のある違和感と、その対処法について解説してきました。

違和感についての疑問が解消できた方はもちろん、まだ少し疑問がある方も、一度は歯科医院でカウンセリングを受けることをおすすめします。

カウンセリングでは、自分の症状に合わせて、矯正の相談ができます。

当サイトではマウスピース矯正が受けられるおすすめの医院を紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。

この記事の監修者

経歴

2003年 日本歯科大学歯学部卒業 2003年~2007年 東京医科歯科大学 摂食機能保存学勤務 2007年~2019年 東京、埼玉、大阪にて歯科医院勤務 2019年~はぴねす歯科 石橋駅前クリニック勤務 20207月~はぴねす歯科 川西能勢口駅前クリニック院長就任

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当院では毎月多くの患者様が矯正の相談に来られます。かみ合わせと審美性を考慮した目立ちにくいマウスピースでの矯正(インビザライン)、痛みの少ないティップエッジ方式の矯正治療、小児矯正(床矯正)を提供しています。

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